鏡の森

地獄を生き延びたワケありエンジニアによる手記

自分はどういう人間か

「自分はどういう人間か」

 

正直にいって、この質問に答えるのはすごく難しい。

 

どういう人間か。

 

…難しい

 

…………本当に難しい!!

 

 

たぶん一言では説明できないと思うんだ。

だって人ってそんなにシンプルじゃないから。

 

「自分は〇〇な人間だ」って言ってみたところで、それは時間とともに変わっていくんじゃないかな。

 

真面目な人間だって誰かに裏切られる経験をすればだんだんと不真面目な人間になっていく。

やさしい人間だって何度も傷つけられればだんだんと冷たい人間になっていく。

 

もしかしたら人生のどこかの場面で、誰かのやさしさにふれて本来の自分をとりもどす…なんてやっすいヒューマンドラマみたいなことも起こるかもしれない。

 

確実にいえるのは、生まれてから死ぬまでまったく変化しない人間はいないということ。

そしてそれはまわりからの影響によるものだということ。

 

人は変化する。時間とともに。

生まれた瞬間から死ぬまで、人はまわりから影響を受け続けるのだ。

 

 


LOVEはじめました

 

「この街の中で 押し合いへしあい僕らは歩いてく 多少の摩擦があっても擦れずに心を磨いていくなんてできるかな」 - Mr.Children「LOVEはじめました」

 

 

だからこそ、「自分はどういう人間か」という質問に答えるのはすごく難しい。

 

なぜなら自分は変化するから。変化しつづけるから。

 

今日の自分と明日の自分は違う。

明日の自分と5年後の自分はもっと違う。

 

ということは、自分という人間を理解するなんてできないんじゃないかな。

 

「自分探し」っていう言葉があるけど、本当の自分はどこにあるんだろうか。

 

まわりから影響を受けてカジュアルに変化する自分が本当の自分なのだろうか。

 

本当の自分に実体などないのでは…?

 

人は不定形で、ある意味ではいつでも自分をアップデート可能な生き物なのかもしれない。

そういうふうにポジティブな捉え方をすれば、わりと受けいれやすい事実になるのかもしれない。

 

どうせ自分は変化する生き物だってわかってるのなら、変化を恐れる必要はなくなる。

新しい環境に飛び込んだとしても、変化していく自分を楽しめる。

 

心からそれを理解できるのであれば、世界中の多様な価値観・あらゆる人間たちを受け入れる態勢は整ったも同然だ。

 

だってそれは未来の自分なのかもしれないから。