鏡の森

地獄を生き延びたワケありエンジニアによる手記

会社という名のぬるま湯

 

自分は1年前までニートだった。

 

1年前に就活エージェントという名の嘘つき集団にだまされて悪徳企業に就職し、求人票に書かれていた給料よりかなり低い給料しかもらえなかったため、人づてでやはり悪徳企業に転職した。

 

給料はたしかに上がったので毎月の生活費が赤字になることはほぼなくなった。

 

これは喜ぶべきことだと思う。

 

職種としてはエンジニアなのにエクセルやパワポをポチポチしているだけでエンジニアっぽいことは何もしていない気がする。

 

スキルアップってなんだっけ?状態。

 

本来なら必死こいて転職先探すとか技術系の資格取るとかしたほうがいいんだけど、まったくやる気にならない。

 

なぜかというと会社づとめが楽すぎてもうこのままでいいやと思いつつあるから。

 

このままでいいやと思いつつあるから。

 

毎朝定時に出勤し、だらだら自席にいるだけ。

 

思いついたときに気まぐれで仕事する。

 

そして終業のチャイムがなったら即座に帰る。

 

これで毎月同額の給料が手に入る。

 

もうがんばる必要ないじゃん。

 

これでもしウチの会社が成果主義裁量労働制だったらもっと必死こいてがんばると思うけど、そうじゃないからがんばっても意味ない。

 

働き始めた当初は先輩がサボってるのをみて「こうはなりたくねーな」と思ってたけど、1年間会社員として働いてみるといつのまにか自分も先輩のようになってしまっていた。

 

働き始めた当初の「ガンガン仕事して給料上げまくってやる」とか思ってた自分はどこかへ逝ってしまった。

 

毎朝同じ時間に同じ場所へ出勤し、同じメンバーと同じような仕事をする。

 

絶対にそんな生き方は嫌だと思っていたが、実際に自分がその生き方をしてみると存外居心地がいい。

 

こりゃ日本の労働生産性が上がんねーわけだわ。

 

みんなゆるゆる働いてるから俺が自席でウトウトしててもお咎めなし。

 

となりで先輩がスマホゲーしてても俺は何も言わない。

 

なんという平和。これが日本か。

 

1年前の自分には「肩の力抜けよ」って言いたい。