鏡の森

地獄を生き延びたワケありエンジニアによる手記

居場所ってどうやってつくるんだろう

 

「誰かから必要とされたい」っていう感情は誰もがもってるものだと思う。

 

必要とされればそこが自分の居場所になるんだろうか。

 

この街のどこかで今日も誰かが息をひきとる。

でも自分の生活に変化はないし、街の様子も変わらない。

今日と同じ明日がまたやってくる。

だとしたら自分が息をひきとったとしても街の様子は変わらず、引き続き同じ明日が続いていくのだろうと思う。

 

自分がいてもいなくても、大して変わらない世界。

自殺したいほど苦しかったとしても永遠に続く同じ明日。

 

「世界」というものを中心に考えるから悲壮感が漂うのだろうか。

「自分」を中心にしたらどうなるか。

世界のどこかに居場所を見つけなくても生きていけるのだろうか。

誰にも必要とされなくても生きていけるのだろうか。

 

「愛されたい」ではなく「愛したい」と心から言えるだろうか。

 

世界中のあらゆる人からそっぽをむかれたとしても、それでも生きていけるのだろうか。

 

「人は社会的な生き物だよ」と言う学者たちに中指を立てられるのか。

「人は人とのつながりの中にしか幸福を見いだせない」という精神科医たちにつばを吐きかけられるか。

 

「そのままでいいよ」と言ってくれる母親をだれもが待ってる。